公開日 2019年12月12日 最終更新日 2019年12月12日
みなさんは、『僕の心のヤバイやつ』という漫画をご存じでしょうか?
毎年恒例の話題の漫画が勢ぞろいする「このマンガがすごい!2020」にて、オトコ編第3位に輝いた作品です。
作者は「桜井のりお」さん。代表作に『みつどもえ』などがある、人気の漫画家さんですね。
今回、第3位に輝いたことを記念し、実写版プロモーション映像が作成されました。
それがこちら。
最初のミステリアスな雰囲気から、主人公がだんだん女の子のことを気になっていく様子が上手に表現されていて、原作がどんな内容なのか、気になってしまいますよね。
では、実際の原作はどのようなお話なのでしょうか?
1巻を読んだ感想
原作『僕の心のヤバイやつ』は、週刊少年チャンピオンでおなじみの秋田書店が運営している漫画サイト「マンガクロス」にて連載中の作品で、コミックスは2巻まで刊行されています。
僕も実際に1巻を読んでみました。
この物語は、クラスでもあまりしゃべらない、いわゆる「陰キャ」の市川京太郎が主人公。
彼は常に、学校イチ美人で雑誌のモデルをしている山田杏奈の殺害を妄想しています。
というのも、クラスのカースト上位の彼女が、京太郎を日々見下していると思っていたから。
しかし、昼休みでの図書室で山田と二人きりになったことをきっかけに、京太郎の気持ちがどんどん変わっていくことに、、、。
といった内容なのですが、実写PVの最後の方にもあったように、京太郎は山田杏奈のことが好きということに気付いていきます。
コミックスの1巻では、ラストの方でそのはっきりとした感情に気付くので、1巻丸々京太郎の気持ちが少しずつ動いていく様子を、丁寧に描写しています。
「好きだ」と気づく場面で、「やっぱりな」と思うと同時に、恋心というこれまでにない感情が沸いた、彼の学校生活はこれからどうなっていくのか気になってしまいますよね。
そして山田杏奈のほうも、京太郎に好意があるのでは?という思わせぶりな行動をとってきます。
2人の恋の行方が気になる、超甘酸っぱい青春ラブコメとなっています!
PVの再現度がいい感じ!
そして今回の実写PV。
漫画のプロモーション用というと、15秒くらいの短い雰囲気のみを伝えるものだったり、漫画のコマイラストを使ったものだったりと、あくまで漫画ベースで作成しているものが多いのではないかと思います。
しかし、今回のPVはコミックス1巻丸々をがっつり本気で実写化!
京太郎が嫉妬で自転車を投げたり、偶然保健室で一緒になったり、、、。
1巻の各エピソードをしっかり再現しているのが好印象。
京太郎の顔が見えないようにして、主人公に自己投影させようとしているところも上手ですね。
正直言って、完成度はかなり高いと思います。
以前「UUUMの漫画進出」という記事を書きましたが、漫画からでも実写やアニメからでも、入り口をできるだけ広げてファンを獲得する方法がメジャーになりつつあるのかなと感じでいます。
そういう意味でいうと、今回の『僕の心のヤバイやつ』のプロモーションは、大成功。
どちらから入っても満足できる作品ですので、
漫画からでも実写からでも、一度見てみることをおすすめします!
ではまた!